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みっちゃん総本店75周年記念プロジェクト:世界初の発色チタン製ヘラができるまで

このたび、㈱ISE広島育ちが運営するみっちゃん総本店が創業75周年を迎えました!75周年記念として、日本製鉄㈱と金物の生産で有名な新潟県燕三条地区の企業とのコラボレーションにより、世界初※の「発色チタン製のお好み焼用小ベラ」が誕生しました!チタンで作られたこのヘラは、軽くて丈夫。さらに、高級感のある美しいデザインが特長です。今回は75周年を迎えるみっちゃん総本店の取り組みについてご紹介します。
※2025年7月時点、当社調べ

チタンが生む、塗装ではない美しさ ― 発色チタン製ヘラの魅力とは?

世界初となる「発色チタン製のお好み焼ヘラ」。この「発色チタン」とはいったいどのようなものなのでしょうか?
そもそもチタンとは、「軽く、しかも強い」ことで知られる金属です。ステンレスと比較すると、同等の強度を持ちながら、およそ6割程度の重量しかありません。それに加えて、ある特殊な処理を加えると「虹色のグラデーション」に発色させることが出来るのもチタンの特長です。チタンの物質的な特性を活かし、塗装を一切使わず虹色を表現できるそうです。

豆知識👀 チタンが虹色に発色する仕組み
チタンが虹色に輝くのは、チタンの表面が酸化する事で形成される、緻密で安定した無色透明の「酸化皮膜」(不動態皮膜)によるものです。この膜の厚みが変わることで反射する光の干渉作用により異なる色が現れ、見る角度によっても変化して見えます。
発色チタンは、チタンの酸化被膜の厚みを陽極酸化処理という技術によってコントロールすることで、狙った色彩を表現したものだそうです!

完成まで3年!「チタン製ヘラ」の開発裏話

▷きっかけは、ある一言から
実はこのヘラ、構想から完成までに3年の歳月がかかっています。
きっかけは日本製鉄中国支店のご担当者がヒロマツHDの松田会長にかけた
「チタンで何か作りませんか?」
という一言から始まりました。当初は、自動車のパーツ製作を検討していましたが、コストや新規性のハードルが高く、製品化を目指す企画にまで至りませんでした。
そんな中注目されたのが、「平らな形状であれば製造しやすい」という金属製品の特長。そこからヒロマツHDデザイナーの藤田さんがひらめきました。
「お好み焼に欠かせない“ヘラ”こそ、軽くて強度があり熱伝導が低いチタン素材の特性を活かせるのでは?」
こうして、「チタンでヘラを作る」という新たな発想が生まれました。

▷開発までの長い道のり

まず大きな壁となったのが、小ロットで対応してくれる工場探しでした。
金属加工業界では、1,000点以上の製造が一般的ですが、今回の発注数はわずか200点ほど。業界的には「試作レベル」とされる数量であり、さらに素材がチタンとなると、対応可能な工場は限られていました。
苦労の末にたどり着いたのが、金属加工の町として知られる新潟県・燕三条の企業。ここで、既存のステンレス製ヘラの金型を活用することで、コストを抑えながら製造に踏み出す目処が立ちました。
しかし試作段階でも、さまざまな課題が立ちはだかります。
最初の試作品はサイズが大きすぎて食べにくい上に、角度が浅くて持ちにくいという声が上がりました。次に採用した型では、角度は良好でしたが先端が尖っていて危険という問題が発生。
実は、先端が尖っていると空港の手荷物検査に引っかかる可能性があるため、お土産としての用途を考えると致命的な欠点でした。
そこで、先端を丸く研磨するなどの改良を重ね、ようやく現在の形状にたどり着いたのです。

▷実用性と“現場の声”のズレ
当初は、お好み焼職人に使ってもらうことも念頭にしており、店員が使用する大きめのヘラの開発も進めていました。一日に何十枚ものお好み焼を焼く職人にとっては、チタンの「軽さ」は大きなメリットになり得ると考えられていたのです。
ところが、実際に使ってもらった職人たちからは、予想外の声が寄せられました。「たわみやすいため扱いにくい」「慣れたステンレス製に比べて加工しづらく、自分好みに調整しにくい」——といったフィードバックがあったのです。
実際、焼き手の動きは握り心地や重さ、材質の“しなり”具合によって微妙に変わるため、職人の中には自らヘラを削ってカスタマイズしている方もいるほど。
剛性を上げるには、更に厚みを持たせる必要があり、結果としてチタンの良さが分かりづらくなってしまうことが明らかになりました。
こうした理由から、職人用の大きめのヘラは断念し、お客様が利用する用の小ベラ開発に一本化することとなりました。

各社コメント

日本製鉄中国支店 ご担当者)
「今までになかったデザインの商品を、みっちゃん総本店さんとコラボできたことは、本当にご縁だと思っています。弊社ではお好み焼の鉄板に使われる素材を加工会社に卸すことはありますが、飲食店と直接関わることはほとんどありません。だからこそ、この出会いはとても貴重で、不思議なくらいの“ご縁”を感じています。」

ISE広島育ち 上川社長)
「日本製鉄株式会社様、そして高度な技術で美しいヘラを製造してくださった燕三条の工場の皆様に心より感謝申し上げます。3年という長い期間をかけて、多くの方々の情熱と技術が詰まったこのチタン製ヘラは、75周年を迎える 私たちにとって特別な宝物です。このヘラを通じて、ご家庭でもみっちゃん総本店の味をより一層お楽しみいただければ幸いです。」

ヒロマツHD 総合企画部 藤田さん)
「構想の初期からこのプロジェクトに携わって3年、このヘラの完成とみっちゃん総本店の創業75周年がちょうど重なった時は、めぐり合わせのように感じました。
ここまで続けてきて、本当に良かったです。」

3年越しの挑戦の末に完成した「発色チタン製のお好み焼小ベラ」。
そこには、日本製鉄とみっちゃん総本店という異業種の出会いから生まれたご縁、そして試行錯誤を重ねたものづくりの情熱が詰まっています。
手にした方がその美しさと軽さ、そして背景にあるストーリーに触れ、改めて「広島のお好み焼っていいな」と感じてもらえる——そんな記念の一品になれば幸いです。

【プレスリリース情報】
・株式会社ISE広島育ちからのリリースはこちら 
・日本製鉄株式会社からのリリースはこちら

一言メモ👀75周年記念チタンヘラのキャンペーンを計画中
今回開発された「発色チタン製のお好み焼用小ベラ」は、数量限定の特別仕様。
みっちゃん総本店のECサイトをはじめ、お披露目の準備を進めています!
さらに、反響次第で実店舗での展開やお土産品としての販売も検討されているとのこと!
今後の展開にもぜひご注目ください!


【会社情報】
・会社名:日本製鉄株式会社
・住所:東京都千代田区丸の内二丁目6番1号
・HP:日本製鉄株式会社 / TranTixxii
・SNS(日本製鉄株式会社):X /  instagram
・SNS(TranTixxii):X / Instagram / Facebook

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