2025年5月27日、「RCC被爆80年 未来へつなぐ特別企画」としてスタートする連続ラジオ小説『お好みたべたい』の収録が行われました。この連続ラジオ小説は、戦後、お好み焼を広島のソウルフードに育て上げた“みっちゃん”こと井畝満夫(いせみつお)さんの物語です。今回はそんな収録現場の様子をレポートして参ります!
被爆80年でなぜ「みっちゃん」なのか?
今、広島の街は大きな変化の時を迎えています。それを象徴する場所の一つが、2025年3月にリニューアル・開業を迎えた広島駅。ここには終戦直後、「闇市」が広がっていました。戦争、そして原爆で傷を負った多くの人々が家族を守り、生活を取り戻すため、必死に生き抜いてきた場所です。広島の玄関口として生まれ変わったこの場所で、長年に渡って人々の笑顔を作ってきたのが、「みっちゃん総本店」創業者の井畝満夫さん。広島のお好み焼のブランド化にも大きな役割を果たし、今では広島のみならず、東京でも多くの笑顔を生み出しています。被爆80年を機に“みっちゃん”とお好み焼の歩みを通して、戦後の復興と変わりゆく広島の街を描き出すことで、いま改めて「広島」についての愛着を感じて頂きたいという想いでこの企画がスタートしました。

お好み焼ファン必聴のストーリー
連続ラジオ小説『お好みたべたい』は、“みっちゃん”こと井畝満夫さんの生涯を描いたラジオ小説です。戦時中のみっちゃん家族の生活やお好み焼の誕生秘話から、屋台から初めて店舗を構えた時の様子、晩年のお好み焼き普及活動や二代目襲名に至るまで、お好み焼ファンなら必聴の内容を全13話でお送りします。放送は毎週金曜日12:45頃からRCCラジオ「花金ラジオすっぴんブギ」内で4分番組として放送されます。7月4日から放送が開始されていますので、是非お聞きください!

ナレーターは広島出身の二階堂和美さん
今回、連続ラジオ小説『お好みたべたい』のナレーターを務めるのは広島県大竹市出身の二階堂和美さんです。二階堂さんは、やわらかな声と深い表現力で知られるシンガーソングライターとして活動される傍ら、ナレーターとしても温かく心に響く語り口で活躍されています。そんな二階堂さんに今回のラジオ小説についてインタビューさせていただきました。

——今回の企画のオファーが入った時はどのように思われましたか?
「やったぁ~、やるやるやるやる!!よし、キター!!!って感じでした(笑)」
——みっちゃんを演じられる中で意識したことは何でしょうか?
「井畝満夫さんの残された資料などを拝見して、“オシャレな方”だなという印象がありました。『みんなを虜にする』『みっちゃんのお店に行きたくなる』そんなカッコ良さみたいなものが出せたらいいなと思いながら演じました。色んな役を演じ分けなきゃいけないので(一人で何役もこなされています)そこが大変でしたが、みっちゃんの人に好かれる雰囲気を出せるよう、読ませていただいています。」

——二階堂さんご自身は「みっちゃん」に行かれたことはありますか?
「もちろんです!お好み焼大好きです!!私自身は大竹市出身なので、広島市内は時々出かける場所という感じですが、高校生の頃は広島市内に通っていたこともあって、学校帰りに市内で食べて帰るってこともしょっちゅうありました。当時、初めてみっちゃんに行かせて頂いたのですが、いかにも『老舗』って感じがしてお店に入るのは敷居が高くて緊張したのを覚えています。今では、すっかり慣れてみっちゃんの色んな店舗にお邪魔していますし、東京から友達が来たときもみっちゃんに行くようにおススメしています!」

——リスナーの方にメッセージがあればお願いします。
「戦後、広島が復興していく中で、“元気の源”としてお好み焼が果たした役割って絶対あったと思います。お好み大好き!とかお好み食べたい!って思う方にとって、当時、お好み焼が生まれた背景や歴史にも目を向ける機会になれば嬉しいですし、ますますお好み焼への愛着が深まってくいくのではないかと思います。」
二代目井畝満夫の想い
今回の収録には二代目井畝満夫を襲名された株式会社ISE広島育ち上川 学社長も現場に来られました。上川さんは、15歳から初代 井畝満夫に師事した一番弟子。初代が追求し、創り上げたみっちゃんの味と技、精神を受け継ぎ、今では多くの若手職人たちを育成しています。そんな二代目井畝満夫さんにもインタビューさせていただきました。

——今回の企画のオファーが入った時はどのように思われましたか?
「昨年、先代が亡くなり、もう一度“みっちゃん”を様々なメディアで取り上げていただいたことで多くのお客さまにご来店いただきました。その勢いを継続していくこと、そして、井畝満夫の名前を残さないといけないという意味でも連続ラジオ小説にしていただけるのはありがたいことだと思いました。『目指すはNHKの連続テレビ小説!!』と考えているので、今回の企画はやるしかない!!と思いました。」

——二階堂さん演じるみっちゃんはいかがでしたか?
「もう本当に素晴らしいの一言ですね。二階堂さんのご出身が広島なので、収録を重ねるごとに熱い広島弁が聞けて嬉しかったですね。」

——リスナーの方にメッセージがあればお願いします。
「広島が復興していったのはお好み焼きがあったから、というのは間違いないと思います。この先も広島のソウルフードとしてずっと残していけるよう、みっちゃんもそうですが、お好み焼業界全体をもっともっと盛り上げていけるように頑張っていきたいと思います!」
最後に・・・
今回、収録現場を取材させていただきましたが、収録に携わる皆さんから「お好み焼愛」がヒシヒシと伝わって来ました。二階堂さんのナレーションは表現豊かで素晴らしく、戦後間もない広島で力強く生き抜く人々の情景が目に浮かぶようでした。きっとリスナーの方にも楽しんでいただける連続ラジオ小説です。
『お好みたべたい』を是非お聴きください!!

番組詳細
放送局:RCCラジオ
チャンネル:AM1350/FM94.6
放送番組:「花金ラジオすっぴんブギ」内
放送日:毎週金曜12時45分ごろ~
放送開始:2025年7月4日