<グループ会社紹介コラム>
このコラムでは、ヒロマツグループ会社を紹介していきます!
今回取りあげる企業は、2020年9月からグループの一員となった「アドバンスト・AI株式会社」です!
「アドバンスト・AI」ってどんな会社?
まずは、簡単に概要をお伝えします。
・創業 :2016年9月1日 ・代表取締役:山田孝晴 ・従業員数 :1名+(業務委託者1名) ・本社 :東京都千代田区九段南1-5-6 5F KSF ・事業内容 :統計解析、データマイニング、AIソフトウェアおよびシステムの販売・開発、SPSSを含む統計解析、データマイニング、AIに関連するサービスの提供等 |
アドバンスト・AIは、一言でいうと「AI分析ソフトウェアのライセンスを販売している会社」です。
「ライセンス販売」ってなに?
ソフトウェア業界では、「ライセンス=使用権」を販売するのが一般的です。
つまり、ソフト本体を売るのではなく、そのソフトを“使える権利”を販売しているのです。

たとえば──
あるソフトをパソコンにインストールする際、最初は無料でダウンロードできても、「ライセンスキー(暗証番号)」を入力しないと使えない場合がありますよね?
この“キー”こそが、アドバンスト・AIが販売している商品です。
(身近な例だと、iTunesカードやMicrosoft Officeのプロダクトキーなどが該当します)
アドバンスト・AIの「販売形態」
アドバンスト・AIでは「SPSS」という、AIを使って言葉や数値を分析できるソフトウェアと、それをより便利に使うためのツールをメインに取り扱っています。
この「SPSS」は、アメリカ・ニューヨークに本社を構える大企業「IBM」が開発したもので、アドバンスト・AIはその販売店としてライセンス販売を行っています。
お客様の約9割は大学、病院、行政機関などで、主に“研究目的”でSPSSを活用されています。

SPSSとはどんなソフト?
SPSSは1968年に誕生し、50年以上にわたり世界中で活用されている統計解析ソフトです。
統計に特化したソフトウェアでありながら、解析結果をもとに予測分析を行ったり、業務システムと連携させて活用することも可能です。
さらに、魅力的なのは、数値データだけでなく「言葉」も分析できるため、研究者にとっては非常に強力なツールとなっています。
例えば車を販売する会社が「どのような人が車を買ってくれるのか傾向を分析したい!」と思った場合、SPSSを使えば保有する個人情報から傾向を分析することができます。

他にも実際に活用された例として、少年院では「どのような傾向を持つ人が再犯しやすいか」を分析し、再犯防止に役立てる研究に使われています。またアメリカでも、犯罪が多発しやすい地域を分析し、限られた警察官をどのエリアに効率的に配置すべきかを判断するためにSPSSが用いられた実績もあります。
なぜ“ひとり社長”で2億円超? アドバンスト・AIの売上のしくみ
現在、アドバンスト・AIの正社員はなんと山田社長一人。
しかし、それにもかかわらず年間売上は約2億〜2億3,000万円という規模を誇ります。
いったい、どのようにしてこの数字を実現しているのでしょうか?その仕組みを伺いました。
——どうやって一人で会社を回しているんですか?
「アドバンスト・AIが取り扱っている『SPSS』(1ライセンス当たりの販売価格平均約20万円)は、主に研究用途に使われるソフトです。そのため顧客の9割は、大学・病院・行政機関といった公共性の高い団体です。これらの機関では、国からの研究費や助成金によって予算が動いており、年度末(12月〜3月)にかけて『予算の有効活用』を目的とした発注が集中します。その結果、売上の6割が4か月間に集中する一方、4月~9月は閑散期となるため、業務量も落ち着きます。
このサイクルを踏まえ、繁忙期には短期雇用で人員を増やして対応し、閑散期は一人で準備や対応を行うという形で運用しています。
また、会社のオフィスも東京にはあるものの、実際はレンタルスペースを利用し、フリーアドレス形式で他社とシェアしながら業務を行っています。このように、コストを抑えつつも柔軟に動ける体制を築いています。」



——山田社長の主な仕事は?
「(ヒロマツホールディングス↔アドバンスト・AI間の)M&A直後は、同じくヒロマツホールディングスのグループ会社である(株)ディジフュージョンジャパンから出向者を受け入れており、私自身は営業活動に専念していました。現在社員は私一人なので、営業はもちろん、見積書の作成、受注処理から納品まで幅広い業務を自らで行っています。新規顧客の獲得はWeb広告を活用しており、問い合わせの一次対応は長崎在住の業務委託スタッフにサポートしてもらっています。」
——今後の展望を教えてください!
「今は私が1人で張り付いて仕事をしている状態なので、今後は人を増やしていきたいと考えています。事業の幅を広げていくためには、やはり人手が必要です。一方、現在はフルリモート・契約ベースの働き方が中心で「社内コミュニケーション機会が少ないこと」が課題であるため、今後は人員を増やしながらチームとしての連携方法や働き方の見直しの検討も進めていきたいです。」

今後、少しずつチームを増やしながら、新たな挑戦に踏み出そうとしているアドバンスト・AI。
“一人で年商2億円超”というユニークな会社が、これからどんな展開をされていくのか。
その先に、どんな物語が待っているのか、今から楽しみですね!
一言メモ👀
山田社長はギターが得意だそうす。幼少の頃からギターを弾いており、20代後半の頃は副業としてライブハウスで演奏していたそうです!好きな物に全力なお人柄がうかがえますね!