2025年10月11日(土)・12日(日)の2日間、「第3回 車椅子ソフト&フレンドリーマッチ in Hiroshima」が開催されました。会場には全国各地から選手たちが集まり、白熱のプレーと温かな交流が繰り広げられました。広島マツダが協賛を始め、今回で3回目となる大会です。例年に増して盛り上がったイベント模様をレポートします!
「第3回車椅子ソフトボール&フレンドリーマッチin Hiroshima」ってどんな大会?
車椅子ソフトボールとは、競技用の車椅子に乗って行うベースボール型の競技で、障がい者スポーツでは数少ない“屋外で行う”団体競技の一つです。日本では誰もが同じフィールドで楽しむことができるユニバーサルスポーツとして普及・発展を目指しています。さらに平和都市広島で開催される大会とあって、人々とのふれあいや交流機会の創出に重きを置いた“ウェルチェアスポーツイベント”として広まることを目的としています。

贈呈式からスタート、地域とのつながりを感じて
初日は、広島中央ロータリークラブ様の競技用車いすの贈呈式からスタート。続いて行われた開会式では、FOOT&WORK 下原理事長、今大会のメインスポンサーである広島マツダの山根社長、そして(一社)日本車椅子ソフトボール協会 副会長が挨拶し、競技説明を行いました。その後、宇品西地区社会福祉協議会 理事長 清水崇様による始球式で試合が幕を開けました。




全国から集まった4チームが優勝を目指して熱戦を繰り広げる
好天に恵まれた2日間を通して、埼玉・岡山・北九州・地元広島から集まった4チームの選手たちが優勝を目指して熱戦を繰り広げました。公式ルールでは7イニング制ですが、今回は1試合60分ということで5~6イニング制での試合となりました。参加チームの中には「広島Salile」の江南選手など車椅子ソフトボール日本代表の選手も含まれ、そんな選手たちの迫力あるプレーを間近で見られるとあって多くの参加者が試合に釘付けになっていました。


無料体験会などイベントは大盛り上がり
イベントでは毎年、車椅子ソフトボールを一緒に体験出来る無料体験会が開催されています。車椅子ソフトボールは車椅子に座ると健常者も障がい者と同じ土俵でプレーすることが可能なスポーツです。体験会では車椅子ソフトボールの基本ルールを学びながら、鬼ごっこ形式のレクリエーションやミニ試合で汗を流しました。試合の合間に会場を盛り上げたのは、ダンスチーム「IP4(アイピーフォー)」による迫力のパフォーマンスやDJ DOM-AUTOさんによるDJショー。スポーツとエンタメが融合した演出は、参加者にとって楽しいリフレッシュタイムとなりました。





イベントブースも充実
イベントブースでは今年もグループ会社のカーエース広島が福祉車両や電動車椅子の「WHILL」を展示。現物に触れて、実際に試乗いただくことでWHILLの性能や福祉車両の利便性などを来場者に体験いただきました。また、多くのキッチンカーが立ち並び、来場者のお腹を満たしてくれました。毎度、バリエーション豊かなフードやスイーツが並ぶため、参加者たちのささやかな楽しみになっています。
さらに、今年は献血車両が初登場!ボランティアとして参加した広島マツダ関係者も献血を行うなど、より深い意義を感じられる会場設営でした。








熱戦を制したのは北九州シルバーウィングス!
大会の締めくくりは「北九州シルバーウイングス」と「岡山フェザントス」の優勝決定戦。緊迫した試合の末、北九州シルバーウイングスが見事優勝を飾りました。また、「広島Salile」と「埼玉A・S・ライオンズ」の3位決定戦では、地元チームとしての意地を見せ「広島Salile」が勝利。3位に輝きました。続く表彰式・閉会式では、各賞が次の通り発表されました。
🏆 大会結果
1位 北九州シルバーウイングス
2位 岡山フェザントス
3位 広島Salile
4位 埼玉A・S・ライオンズ


🌟 特別賞
・MVP 北九州シルバーウイングス 堤 輝石 様
・パッション賞 広島県立広島商業高等学校 様
・広島マツダ賞 岡山フェザントス 鈴木秀和様



山根社長が語った「ご縁」のエピソード
広島マツダ賞の選定にあたり、山根社長は特別なエピソードを披露。
なんと受賞者の鈴木選手は試合前日、大阪からの移動中に車のトラブルで急遽広島マツダ大州本店を訪れていたとの事。スタッフが迅速に対応した結果、事なきを得たそうです。そんな偶然が生んだご縁が決め手となり、広島マツダ賞を贈ることになりました。
「スポーツだけでなく、人と人とのつながりを大切にしたい」という言葉が印象的でした。

▷広島マツダから「広島Salile」選手が誕生!
今回の大会も多くの社員ボランティアが参加して運営をサポートしました。そんなボランティアの一人として参加した広島マツダ 大州ユーカーランドの肥後本 圭佑さんは、昨年に続き今回も選手として急遽出場。2日間、埼玉A・S・ライオンズの5番ファーストを務め、チームの一員として奮闘しました。
肥後本さんの熱意はそこで留まることなく、なんとそのまま地元チーム「広島Salile」への選手加入を申請!山根社長の閉会挨拶でもこのニュースが紹介され、会場は大きな拍手に包まれました。次回大会では“真っ赤なユニフォーム姿”の肥後本さんが見られるかもしれません。




笑顔で締めくくる、次へのバトン
閉会式ではFOOT&WORK 下原理事長によるご挨拶の後、全員で記念撮影。2日間を通して、競技の枠を超えた「つながり」と「笑顔」に満ちた大会となりました。第4回大会では、さらに多くの人がこの輪に加わり、より大きな感動を生むことが期待されます。障がい者スポーツを「支える立場」から「一緒に楽しむ仲間へ」。現場で感じたのは、誰もが主役になれるフィールドがあるということでした。
広島マツダとしても、今後もこの取り組みを応援していきます。

 
     


