新店

広島に新しい食体験を ― レストラン「EPiCLE」おりづるタワー内に誕生

2025年9月、おりづるタワーにレストラン「EPiCLE(エピクル)」 が新しくオープンしました!
世界遺産・原爆ドームや平和記念公園を望むこの特別な場所で、瀬戸内の食材や旬の食材を活かした創作フレンチが提供されます。
今回は特別にディナーコースを試食させていただいたので、お料理のレポートとともに、レストランの魅力をたっぷりとお伝えします!

地元や旬の食材をつかった創作フレンチレストラン

新しくオープンした「EPiCLE」の場所は、おりづるタワーの5階。
「EPiCLE」を運営する(株)握手カフェでは、元々、展望台よりも更に上にある14階の貴賓室「Suite Room 耀」で、紹介制のディナープランを提供していました。プライベートな空間で本格的なコース料理を楽しめるとあって、好評頂いていたプランです。ここを気に入ったお客様が翌週にはまた別のお客様を連れて再び利用して下さるなど、順調にリピーターも増えていたなか、“広く一般のお客様にも料理を提供したい”との思いが募ります。
一方、おりづるタワーの5階は、広い会議スペースとして社内外の方に利用頂けるフロアでしたが、昨年、より多様な用途で使用できるよう大規模リニューアルを実施。その際、横幅約15mの超大型LEDモニター『Spiral Vision 2045』も導入し、特別感が増した空間へと生まれ変わりました。
このリニューアルを機に、おりづるタワー5階を一般向けのレストランとしても利用する構想が進み、この度「EPiCLE」としての営業がスタートしました。

この場所の魅力の一つは、時間帯によって異なる表情を見せてくれる周囲の景色です。ランチタイムは“活気ある広島の姿”、ディナータイムは“静寂の夜景”と、昼と夜で全く違う場所のような印象を受けます。
今回お伺いしたのは17時頃。夕方の柔らかな光に包まれた景色から始まり、食事が進むにつれて日が暮れ、デザートの頃には夜景が広がっていました。サンセットを楽しみたい方は、日の入りの20〜30分前の予約がおすすめです。景色の移ろいも一緒に味わえます。

そんなEPiCLEの料理を手掛けるのは、3名の料理人。
厳選された瀬戸内の食材や旬のこだわり食材を使った創作フレンチを、コースで堪能できます。
今回、代表して木下シェフにコメントを頂きました。

「『香り』と『季節感』にこだわり、肉は広島牛、野菜はできる限り広島産を使用しています。料理だけでなく、サービスや空間を含めて“来てよかった”と思ってもらえる時間を届けたいです。」

― シェフ・木下さん

コースのご紹介

EPiCLEで提供しているのは、プレミアムコース、スタンダードコース、ミニコース(※ランチ限定)の3種類。

■プレミアムコース 
¥ 16,000
【コース例】
アミューズ
冷前菜
温前菜
スープ
魚料理
グラニテ
肉料理(広島牛)
デザート/オリジナルブレンドコーヒー/プティフール
※自家製パン・バター付

■スタンダードコース 
¥ 12,000 
【コース例】
アミューズ
オードブル
スープ
魚料理
肉料理(広島牛)
デザート/オリジナルブレンドコーヒー/プティフール
※自家製パン・バター付

■ランチ限定・メインが選べるミニコース 
¥ 6,000
【コース例】
アミューズ
オードブル
スープ
魚料理または肉料理(豚肉料理)
デザート/オリジナルブレンドコーヒー
※自家製パン・バター付

いずれも地元の食材・旬の食材をふんだんに使用し、季節ごとに内容が変わります。
特別な日のディナーはもちろん、ランチで気軽に楽しむのもおすすめです。落ち着いた雰囲気の店内は、記念日やご家族でのお食事にもぴったりです。

いざ実食!

今回試食させていただいたのは、プレミアムコース。
アミューズからデザートまで、瀬戸内や旬の恵みを存分に感じられる一皿一皿に感動の連続でした。

🍽️ コース内容 ※季節によって内容は異なります

・アミューズ
3品のフィンガーフードが並びます。
穴子とフォアグラのクロケット:クロケットはフランス発祥の揚げ物料理です。
キハダマグロのタルタル:サクサクした音とマグロの旨みを共に楽しむ一品。
音戸ちりめんのチュイル:チュイルというのは、フランス語で「瓦」を意味する焼き菓子。魚の骨をモチーフにした繊細な作りの一品で、不思議な食感が楽しめます。


・秋刀魚 秋茄子のデクリネゾン
デクリネゾンというのは、一つの食材を蒸す・焼くなど多様な調理法で表現すること。旬の秋刀魚を使用したデクリネゾンに、新鮮な野菜、サクサクとしたクルトン(すましバターで焼いたパン)が層となっていて、絶品でした。


・バターナッツ南瓜と雲丹のパルフェ
まず目を引く美しいビジュアルに、写真を撮る手が止まりませんでした。
バターナッツ南瓜(かぼちゃ)の特徴は、水分が多くてねっとりしているそうで、その特徴を活かせる調理法としてパフェの形で提供されています。上に乗っている北海道産の雲丹(うに)と合わせていただきます。
バターナッツ南瓜が甘すぎず、それが雲丹と良いハーモニーになっていました。


・太刀魚のヴァプール ベルモットのカプチーノ仕立て
ヴァプールというのは、フランス料理の蒸す調理法のことで、蒸気を利用するそうです。カプチーノ上の白い泡のソースと、やわらかい太刀魚(たちうお)がマッチします。
太刀魚の上には、贅沢にキャビアが乗っていました。


・広島牛のロティ 赤ワインと玉蜀黍のソース
今回は広島牛のサーロインをいただきました。右側の丸みがあるのがフォアグラ、その下にあるのが玉蜀黍(トウモロコシ)です。
やわらかいお肉に、ローストされたキノコのほろ苦さとフォアグラ、甘いトウモロコシが丁度良いバランスでした。


・三良坂リコッタのヌガー・グラッセ
ヌガー・グラッセには、三次市にある酪農家「三良坂フロマージュ」さんのリコッタチーズを使用。ドライフルーツとチーズの味が口の中に広がります。旬のいちじくとクッキー生地と合わせて食べるのも絶品です!
食べるのがもったいないほどの繊細な飴細工も、コースを締めくくる華やかな演出でした。


・お茶菓子/オリジナルブレンドコーヒー or 紅茶
お茶菓子は、宮島「握手レストラン」で焼いているフィナンシェ。
なぜ“蓋付きのお皿”で提供されるのか――その秘密は、ぜひお店で体験してみてください!コースの最後まで楽しめる新感覚体験でした。
(※時季によって異なる可能性があります。)

ちなみに、コースで提供されるパンやバターもすべてEPiCLE自家製のものです。

「Suite Room 耀」で過ごすワンランク上の上質時間

さらに特別な時間を求める方には、「Hideaway by EPiCLE」がおすすめです。
会場となるのは、おりづるタワー14階に佇む貴賓室「Suite Room 耀」。ここは、これまで国内外の要人を迎えてきた由緒ある貴賓室で、完全プライベートの空間で上質な時間を楽しむことができる空間です。以前までは、「紹介制」でお客様へコース料理を提供していた場所ですが、「EPiCLE」のスタートと合わせ、どなたでもご予約頂けるサービスとしてリニューアルしました。
“周囲を気にせずゆっくり食事を楽しみたい方”や、“小さなお子様がいてコース料理を諦めていたご家族”にもぴったり。

Suite Room 耀には広いテラスも完備されているので、広島の景色を一望しながら、優雅な時間を過ごすのはいかがでしょうか?

『EPiCLE』に込められた想い


「EPiCLE」という名前には、(株)握手カフェ 代表取締役・常廣さんの特別な想いが込められています。

Earth :素材の本質、ネイチャー、ナチュール、地球上であなただけの

Peace :(平和を感じる)場所、和やかな会食

愛=i :愛情込めて、愛を確認する

Challenge :挑戦しつづける姿勢

Luxury  :広島の極上を目指す、提供する

Experience :ここだけの体験、最高の体験

「EPiC」 というのは、スラング英語で「英雄」という意味を持ち、「LE」のエッセンスを加えて、「EPiCLE」が誕生しました。一つ一つのセンテンスに込められた想いを体現するようなレストランを目指していきます。

「予約制で落ち着いた雰囲気だからこそ可能な、“お客様のニーズに合わせた”細やかなサービスにこだわっていきたい。」
そう語る常廣さんのこだわりの一つは、ドリンクメニュー。
アルコールはもちろん、ノンアルコールのスパークリング・ワイン・カクテルも豊富に用意されています。これには「アルコールが飲まれないお客様も、アルコールを飲まれるお客様と同じようにコース料理とペアリングを楽しんでもらいたい」というおもてなしの気持ちが込められています。

“単に美味しいコースを提供するレストラン”ではなく、“広島の魅力を体感できる唯一無二の食空間”として誕生した「EPiCLE」。
特別な日にはもちろん、ちょっと贅沢をしたい日にも――
記念日や大切な方との穏やかな時間をお過ごしください。

EPiCLE営業案内

▷Lunch 
・営業時間:11:30~14:00(最終入店)
・コース:6,000円 / 12,000円 / 16,000円

▷Dinner
・営業時間:17:00~19:00(最終入店)
・コース:12,000円 / 16,000円

▷ご予約について
・URL:https://www.orizurutower.jp/restaurants-party/epicle/

※毎月1日に翌月末までのご予約枠を開放
※ご利用予定日の1週間前まで受付

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